企業からのデータ利用事業の紹介
- 
                          
                          
                          
                          
株式会社富士通山口情報
 - 
                          
                          
                          
                          
有限会社デジタル・マイスター
 - 
                          
                          
                          
                          
株式会社TSテクノロジー
 - 
                          
                          
                          
                          
宇部情報システム株式会社
 - 
                          
                          
                          
                          
GMOクラウド株式会社
 - 
                          
                          
                          
                          
一般社団法人リモート・センシング技術センター
 - 
                          
                          
                          
                          
株式会社西京銀行
 - 
                          
                          
                          
                          
株式会社TSテクノロジー
 - 
                          
                          
                          
                          
株式会社宇部情報システム
 - 
                          
                          
                          
                          
株式会社エイム(2)
 - 
                          
                          
                          
                          
株式会社エイム(1)
 - 
                          
                          
                          
                          
林兼コンピュータ株式会社
 - 
                          
                          
                          
                          
一般社団法人リモート・センシング技術センター
 - 
                          
                          
                          
                          
株式会社コア中四国カンパニー
 - 
                          
                          
                          
                          
エクシーズ株式会社
 - 
                          
                          
                          
                          
西日本電信電話株式会社
 - 
                          
                          
                          
                          
株式会社コア
 - 
                          
                          
                          
                          
ブラケアジェネティクス
 - 
                          
                          
                          
                          
トゥルージオ株式会社
 - 
                          
                          
                          
                          
デジタルマイスター
 - 
                          
                          
                          
                          
リモート・センシング技術センター
 - 
                          
                          
                          
                          
西日本電信電話株式会社
 - 
                          
                          
                          
                          
NTT ラーニングシステムズ
 - 
                          
                          
                          
                          
富士通山口情報
 - 
                          
                          
                          
                          
GMO クラウド
 - 
                          
                          
                          
                          
ブラケアジェネティクス
 - 
                          
                          
                          
                          
コア 中四国カンパニー
 - 
                          
                          
                          
                          
西京銀行
 - 
                          
                          
                          
                          
エイム
 - 
                          
                          
                          
                          
トゥルージオ
 - 
                          
                          
                          
                          
林兼コンピューター
 - 
                          
                          
                          
                          
宇部情報システム
 - 
                          
                          
                          
                          
TS テクノロジー
 
            
リモートセンシングとは「離れた場所から物を見て、調べること」である。リモートセンシングさまざまな種類があるが、本講義では地球観測衛星を用いたリモートセンシング(衛星リモートセンシング)について説明があった。衛星リモートセンシングの分野では、民間企業が小型人工衛星の打ち上げに参入し、小型衛星の数は急激に増加すると考えられる。これに伴って、観測のデータの量も格段に増加する見込みである。従来はこれらのデータの保存や分析を人が行う部分が多かったが、今後はクラウドサービスを用いてこれらのデータの保存と分析を行う計画がある。これによって、利用者のリクエストに応じて様々な分析を効率的に行えるようになるため、利用が進むと思われる。このように、衛星リモートセンシングの分野においても、データサイエンスの重要性は高まっている。
ICT(InformationandCommunicationTechnology、情報通信技術)は、日常生活のあらゆる場面を支えるライフライン(電子カルテや信号機、交通情報など)となっていて、様々なライフスタイルの変革(ネットショッピング、オンラインゲーム、遠隔講義など)に欠かせないものになっている。情報通信産業は常に変化しており、ロボティクスなどによる業務効率化によるコスト削減、クラウドファンディングなど新たなサービスや市場の創出など、第4次産業革命につながる新しい産業が次々に創出されている。例えば、IoT(InternetofThings)は「物のインターネット」であり、社会基盤の一部としてここ数年で急速に普及しており、これを利用して様々なデータ(例えば、気温、天気、渋滞、河川の水位など)が得られるようになった。ビッグデータはIoT等を通じて集められた多種多様かつ大量のデータであり、IoTの普及と伴って2020年に流通するデータ量は現在の20倍に達すると予想されている。ビッグデータの分析から様々な知見が得られる可能性があることから、データそのものに価値があると考えられており、社会の関心は高まっている。ビッグデータの分析と有効利用には、機械による自律的な判断と動作を可能とする人工知能技術が適していて、様々な分野への応用が進んでいる。これらの技術は、少子高齢化で労働人口が減る我が国において、企業の労働力を補って収益を維持・向上させるための鍵となると考えられる。また、これらの技術を支えるクラウドサービス、サイバーセキュリティの重要性についても知る必要がある。
学校教育では何が大事かについて、コミュニケーション能力、学力、対応力などがあげられるが、数値化が困難であることから、教育現場ではデータに対して親近感が薄く、データが十分に活用できていない。一方、データサイエンスとは「統計学的手法等を用いて、データから有益な情報を抽出し、その後の行動等に活かすこと」である。学校で扱われるデータは学習系データと校務系データに大別されるが、これらのデータを「行動に活かす」と、個別学生の特性(理解度、興味や関心、性格)を考慮した学習の充実、つまり、アダプティブラーニングにつながると考えられる。アダプティブラーニングでは、教員が各学生の特性を把握しなければならないが、教員にとって簡単なことではない。そこで、学習系データと校務データをもとに、人工知能を用いて、教員のみでは把握困難な学生の情報を収集・分析し、教員の判断を補助するシステム(スマートスクール)の開発が進められている。2022年の高大接続改革によって学力のあり方は大きく変容し、教育現場では「知識基盤社会のなかで、新たな価値を創造してゆく力を育てることが必要」とされている。現在在学する学生が教員になったとき、学生自身が経験してきた教育方法のみでは対処は困難だと思われる。そのため、学生時代から教育ICTに慣れ、データを活かす教育方法を知る必要がある。

インターネットの黎明期から今日まで技術の進歩に伴って情報産業は常に変化していて、企業家として様々な判断を迫られてきた。学生は、新しい技術に関心を持ちながら、自分なりの「こだわり」をもって勉学に励むことが重要である。新しい技術に関心を持つには、CESやMWCのような展示会に足を運ぶと良い。IT業界では、国内外を問わずデータサイエンスが重要視されている。これからは、「ブロックチェーン」、「IoT」、「ディープラーニング」、「AI」などの新しい技術が全世界で様々なビジネスに応用されるだろう。技術面への関心に加えて、社会に関心(例えば、ヨーロッパを中心に個人情報保護に関する新しい法規制)をもつことも重要で、これを踏まえた物作りを考えることが重要である。GMOクラウドではIoT関連の事業展開を行っている。IoTのマーケットには様々な分野があるが、今後も急速な発展が予想される。
ビジネスにおいて様々なデータから未知の情報を発見して価値を創造するには、自分の価値観等について自己分析を行って、自分がどのような先入観を持ちうるかを知ることが重要である。その上で、情報を適切に把握し、五感で享受できる価値を追求する。新たな価値を見いだすチャンスをつかむには、知識を十分に持っているかがひとつの鍵になる。ブラケアジェネティクスでは、個人の生体情報(遺伝子情報)と食品等の購買情報データを用いて、これらの関連性を分析し、どのような食品の摂取が望ましいのかを提案するなど、高精度で個人に特化したヘルスケアビジネスを展開している。急速な高齢化が進行する日本社会において、ビジネスは収益の追求だけではなく、社会に貢献することを重視する必要がある。我が国では、社会貢献の視点から、他国にはみられない「質の革命」が起こりつつあることに注目してもらいたい。
「災害時要援護者支援システム」を例に、システムの目的、システムの設計、開発、運用を通じて、ものづくりのプロセスとして何が重要かを考察する。「システム」という言葉は「IT」と同義語のように捉えられがちだが、前者の概念にはIT機器やソフトウエアだけではなく、それを何の目的でどのように使うかといった運用面も含まれている。システム開発には、ユーザの要求を十分に理解し、必要な情報を定義した上で設計に臨むことが重要である。
銀行業界では早い時期から業務のIT化が進められ、業務の効率化とサービスに対する付加価値の向上が求められてきた。業務では、データマイニングによるビッグデータの分析、RPA(RoboticProcessAutomation)や人工知能を活用した業務の効率化を進めている。銀行業におていも、これからの人口減少に伴う労働者の減少は大きな問題であり、対応を模索している。銀行システムは経済活動を支える重要な社会基盤のひとつであるため、継続的な安定運用が求められる。そのためには、技術面だけではなく人的組織を含めた運用体制を整えることが重要である。

IT技術を活用することによって、大都市圏で事業を展開する様々な企業から業務の一部を受託し、地方に居住する人材に委託するBPO(BusinessProcessOutsourcing)事業を展開している。BPO事業では、大都市圏の人材不足を補うとともに、地方に居住する人には就労機会の提供および能力開発に注力している。この事業を通じて、大都市と地方の双方で、社会を豊かにすることを目標としている。これから超スマート社会に向けて急激な技術革新が生じ、社会で必要とされる仕事の変化を意識する必要がある。
IT業界には様々な分野があり、企業では様々なシステムが連携して事業を支えている。これらのシステムは、時代とともに常に変化しながら発達してきたが、現在これまでにない急激な進化が始まっている。企業におけるデータ活用においても、ビッグデータを用いた新しい技術の応用(人工知能技術の応用など)が進んでいる。社会で必要とされる仕事が急激に変化する時代にあって、これからの学生には、大学時代に統計学を基盤とするデータ分析を学ぶ意義は非常に大きい。
画像ソリューションは様々な分野に応用されているが、品質管理にも応用されている。品質管理では、例えば製造業においては、製品の異常等について迅速かつ正確に把握する必要がある。このような場合、製造ライン等で製品等の画像をカメラで撮影し、撮影したデータを機械学習技術等を用いて、異常を検知している。このような現場では、カメラの種類(ラインセンサカメラとエリアセンサカメラ)などその特性に応じてた使い分けが必要である。撮影した画像データの処理では、統計学に加えて、機械学習を応用した分析手法を用いて、品質管理上の問題解決を行う。この分野でもは、統計学や機械学習といったデータサイエンスの知識が不可欠である。
計算機化学・量子化学・反応解析・ケモインフォマティクスを応用すると、計算機を用いたシミュレーションによって、化合物の製造過程の効率化を検討できる。その結果、化合物の製造コストの削減につながることがある。化合物の性能は、数値のみではなく、その分子の挙動の違いとして視覚化(動画化)によって確認することもできる。応用化学の分野においても、データサイエンスは重要なツールといえる。