山口大学 情報・データ科学教育センター

株式会社エイム(1)

講義ではGIS(地理情報システム)の概要と、所属するGISソリューショングループの事業である漁業支援サービスについて説明があった。

GISとは「位置」に関連付けられた様々なデータを重ね合わせることで、情報の作成や分析、共有等を可能にする情報技術である。株式会社エイムはこのGISを活用し、ハザードマップの作成やエリアマーケティング、画像解析等を手掛けており、多方面の情報を地図上に表示して管理や分析を行えるようなアプリケーションの開発を行っている。また漁業支援サービスに関しても位置情報の活用により、今日の漁業が抱える問題の解決に貢献している。講義では実際に漁業支援のアプリケーションを使用したデモの披露があった。船の位置情報や漁獲量、海底の地形、海水温などの情報を組み合わせ、アプリを通して漁業者にデータ提供することで、効率的な操業や水産資源の持続可能な管理が行えるようになる。今後位置情報の精度向上により、GISの価値がますます高まっていくという展望が見える非常に興味深い講義であった。