この講義では、理論計算(量子化学)を用いた合成支援技術(CASS)による受託研究・受託開発をしているというTSテクノロジーの会社紹介のあと、私たちにとって身近な存在となった計算機(コンピュータ)を使ったシミュレーションをすることの意義やメリットについて話があった。
その後計算機化学のなかでも自然科学を理論的に解き明かす理論化学(量子化学)や、分子動力学(MD)シミュレーションの説明があった。また理論式を実モデルに当てはめ解析をおこなう計算化学、および既知の実験データをモデル化し、データの中にどんな知識があるのか、その関係性を導き出すケモインフォマティクス(情報化学)の説明があった。
今回の講義では、専門用語の解説に実際のデータを用いながらの講義であったため、学生も計算化学という今まで触れたことのない学問分野について考えながら参加することができた。