山口大学 情報・データ科学教育センター

株式会社西京銀行

企業紹介の後、金融業界をはじめとする企業のIT技術の活用についての紹介があった。

まず現代の社会において、企業は付加価値の創造をし他社との差別化を図る必要があるという。そのため差別化を図る前段階の企業分析や、そこで発覚した諸課題への対応にIT技術を活用しシステム化の難しい部分に、人が注力できる仕組みを構築できるようにすることが大切であると説明があった。

銀行業務においては銀行内に分散保管されていたデータを一元保管して、分析の効率化やコストの削減にIT技術を活用しているという。また最近ではRPAという単純な作業の自動化を行うコンピュータシステムや、RPAより高度な業務を行えるAIを利用する場面も増えているという。人とは違い24時間働き続けることができ例外処理も可能になってきているコンピュータを、うまく利用することで顧客のニーズにより幅広く応えていけるようになることを知ることができた。

銀行の未来像としては身近なキャッシュレスサービスを例に挙げ、IT技術を利用したより便利な金融システムが成立することに注力していくことの説明があった。専門用語の丁寧な解説や具体的な事例を通じて、人文学部の生徒が金融業界について興味を持つきっかけになる講義であった。