山口大学 情報・データ科学教育センター

株式会社エイム(2)

「IoT・衛星によるデータ活用を用いたスマート漁業~漁業支援サービス実証事業~」

この講義ではGISとは位置に関連付けられた様々なデータを重ね合わせることで、情報の作成、加工、管理、分析、可視化、共有を可能にする情報技術であることを教わった。このGISを使うことで避難所の住所一覧という、文字だけではわかりにくい情報を地図上に組み合わせて最も近い避難所をすぐ分かるようにしたり、市民から投稿された災害情報から土砂崩れが起きているなどの現場の情報が可視化したりすることが可能になる。

近年の測位衛星の増加により技術開発が進み、数mから数cm単位に精度が高まることで新しく生まれるサービスがあるという。

漁業支援においては操業支援アプリケーションを用い収集したデータを活用することで、漁場探索や漁獲高の把握が容易になり、市場の受け入れが効率的になること、漁業ノウハウが資料として残ることで、後継者の人材育成に効果的であることが挙げられた。また漁師の高齢化が全国2位という山口においては、地球観測・測位衛星・IoT技術・AI技術を用いてデータ収集を行うことでどのような対策を講じるか検討するという話もあった。

これから位置情報システムがどのように活用されていくのか、非常に関心が持てる講義であった