山口大学 情報・データ科学教育センター

株式会社コア中四国カンパニー

「災害時要援護者支援システム データ活用事例」

最初の会社紹介では、株式会社コアが電子機器に組み込まれているソフトウェア・システム開発においてトップシェアを誇っていることや、ユニークな製品群で様々なソリューションビジネスを展開しているという説明があった。
 次に展開事業のひとつである災害時要援護者支援システムについて説明を受ける。災害時要援護者支援システムとは、高齢者、外国人、乳幼児等、災害発生時に一連の行動をとるのに支援を要する人々の安否確認を早急に行うためのシステムで、事前に自治体と協力し要援護者のデータベースを作成し、災害発生時には安否の状況を把握したい人々にスムーズな情報提供を可能にする仕組みを構築している。それらを踏まえ必要とされている問題を解決するために一体何が求められているか、要求の裏にある本来の目的を明確にして最適な機能を提供することの重要性を理解した。
 これからの災害時要援護者支援システムの発展としては、道路状況や被害状況のビッグデータを活用しより正確で素早いシステムの構築をすることが挙げられる。
 またIT企業の求める人材は、ユーザの期待することを理解し、必要な情報を定義して設計を行い、最適な課題解決(ソリューション)を提案するできる人である。よって自ら考え、行動しコミュニケーションを大切にすることでそうした人材に近づく事ができるとわかった。技術的な話のみならず、学生に意識的に行動することを示唆する講義であった