山口大学 情報・データ科学教育センター

西日本電信電話株式会社

西日本電信電話.pngICT(InformationandCommunicationTechnology、情報通信技術)は、日常生活のあらゆる場面を支えるライフライン(電子カルテや信号機、交通情報など)となっていて、様々なライフスタイルの変革(ネットショッピング、オンラインゲーム、遠隔講義など)に欠かせないものになっている。情報通信産業は常に変化しており、ロボティクスなどによる業務効率化によるコスト削減、クラウドファンディングなど新たなサービスや市場の創出など、第4次産業革命につながる新しい産業が次々に創出されている。例えば、IoT(InternetofThings)は「物のインターネット」であり、社会基盤の一部としてここ数年で急速に普及しており、これを利用して様々なデータ(例えば、気温、天気、渋滞、河川の水位など)が得られるようになった。ビッグデータはIoT等を通じて集められた多種多様かつ大量のデータであり、IoTの普及と伴って2020年に流通するデータ量は現在の20倍に達すると予想されている。ビッグデータの分析から様々な知見が得られる可能性があることから、データそのものに価値があると考えられており、社会の関心は高まっている。ビッグデータの分析と有効利用には、機械による自律的な判断と動作を可能とする人工知能技術が適していて、様々な分野への応用が進んでいる。これらの技術は、少子高齢化で労働人口が減る我が国において、企業の労働力を補って収益を維持・向上させるための鍵となると考えられる。また、これらの技術を支えるクラウドサービス、サイバーセキュリティの重要性についても知る必要がある。