山口大学 情報・データ科学教育センター

株式会社宇部情報システム

「画像処理技術の品質管理への適用」

この講義では画像ソリューションとは具体的に何をするのか、結果ファイルを用いた品質管理についての説明があった。

画像ソリューションとは、産業用カメラで撮像した画像から必要な情報を取り出すための処理を応用することで通常の画像データでは判別困難な欠陥を検出できるシステムである。産業用カメラにも種類があり、高解像度の画像や1ライン分の照明照射でムラのない均一な画像を撮影できるラインセンサカメラと、撮影条件を比較的簡単に構築できるエリアセンサカメラを使い分けて、欠陥があるのかを検査しているという。また検査システムにはμm単位での欠陥検出をするパターン外観検査システムや、検査対象物を水没させ超音波で欠陥の場所を調べる超音波探傷検査など様々なものがあるという。

講義の最後には、AI(ディープラーニング)に何を期待するかが今後の画像処理の課題であるという話もあった。技術の応用により目に見えない欠陥を発見することなど、これからの技術社会における可能性の拡大を感じることができた講義であった。