メールマガジン

[ 第32号 ] 学生とIT企業との交流会の報告と案内/GXとDSとDX/「誰でも使える統計オープンデータ」講座の案内

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山口大学情報・データ科学教育センター メールマガジン

第32号・2023年11月発行

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教職員,学生の皆さま,こんにちは!
情報・データ科学教育センターです。

「金を掘るか,ツルハシを売るか」

ChatGPTが登場して以来,米国カリフォルニア州に集まる生成AIのスタート
アップ企業には全米から投資が殺到しているそうです。この状況は19世紀の
「ゴールドラッシュ」になぞらえて,「AIゴールドラッシュ」と呼ばれています。

ところで,19世紀のゴールドラッシュで儲けた人は誰だったか,ご存知ですか?

金脈を見つけて一獲千金を手に入れたのは,ごく僅か。ほとんどの人は
金を見つけられず,全財産を失った人もいたと言われています。

その時の寓話として,「ゴールドラッシュで儲けたのは,金を掘った人ではなく,
ツルハシを売った人だった」という逸話があります。

そのほか
・ジーンズを発明した人
・鉄道や駅馬車で人やものを運んだ人
・宿泊施設や飲食店を開業した人
・金の管理や送金サービスを提供した人
が儲けたと言われています。

流行りものにはリスクがある。需要があり競争相手が少ない流行りものの周辺を
探すことが大事なのだそうです。これは金に限ったことではなさそうです。

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「学生とIT企業との交流会」
第1回(吉田キャンパス開催)のご報告と第2回(常盤キャンパス開催)の
ご案内
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山口大学は山口県との連携事業として,毎年「学生とIT企業との交流会」を開催して
います。この交流会は,IT企業の方にお越しいただき,企業の紹介をはじめ,企業の
魅力,企業が求める人材などについて,パネルディスカッション等を通じて学生が
知る場を提供しています。本年度は吉田キャンパスと常盤キャンパスで,それぞれ
1回,計2回開催します。

第1回は11月22日(水)14:30~16:30に吉田キャンパス 山口大学総合図書館
(吉田)アカデミックフォレストで開催しました。企業紹介の後,参加学生を交えて
パネルディスカッションを行いました。

その時の質問と回答の一部をご紹介します。

どういう学生が欲しいか?
→「スピード感のある人」や「馬力がある人」,「何かを根気強く頑張る人」

よい企業の見分けかたは?
→「新規事業などにチャレンジしているか」や「会社のビジョン」,「経営陣を見ると
良い」

そのほか,このメールマガジンでは,お伝えしきれない,たくさんのアドバイスや
励ましのメッセージがありました。参加者は皆満足されている様子でした。

キャリアデザインに有効な情報を手に入れる良い機会ですので,文系・理系,学部,
学年を問わず興味のある方はお気軽にご参加ください!

■学生とIT企業との交流会
【第2回】
日  時:令和5年12月6日(水)14:30~16:30
会  場:常盤キャンパス 山口大学工学部図書館 アカデミックフォレスト
※吉田地区-宇部地区間で送迎を用意しますのでご利用ください。

【参加申込】
 以下Moodleより,コース登録の後,参加申し込みフォームよりお申し込みください。
 https://mdcs5.cc.yamaguchi-u.ac.jp/moodle/course/view.php?id=67290
 申込時に吉田地区-宇部地区間で送迎を確認しますので,送迎を希望され
る方は,12月3日までに申込をお願いします。

【問い合わせ先】
 山口大学情報・データ科学教育センター
 E-mail: ga110@yamaguchi-u.ac.jp(教育支援課教育連携係)
 TEL: 083-933-5032

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こちらDX人材育成推進室 vol.02 ~GXとDSとDX~
教育・学生支援機構 DX人材育成推進室 湯浅 修一 副室長
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今日は最近よく耳にするグリーントランスフォーメーション(GX)と,データサイ
エンス(DS),そしてデジタルトランスフォーメーション(DX)について考えて
みたいと思います。

最初にグリーントランスフォーメーションですが,これは簡単に言うと,使用時に
二酸化炭素を多く排出する石油や石炭などの化石燃料をできるだけ使わずに,太陽
光など環境に優しいエネルギーを使う社会に向けた変革を試みるものです。それに
よって新しいビジネスが生まれる可能性もありますし,電気自動車の利用など
私たちの周りにも大きな変化が生じるのではないでしょうか。

こうした新しい社会の実現のため,私は,データサイエンスがとても重要な役割を
果たすと思っています。データサイエンスは,蓄積された多くのデータを分析して
現状を「見える化」し,そこから課題を見つけ出し,さらにその課題の解決を
図ろうとするアプローチですね。原料を仕入れて製品を作って,それを最終消費者の所
にまで届ける過程(これをサプライチェーンと呼びます)で,それぞれの企業や自
治体がどのくらいの二酸化炭素を排出しているのかが「見える化」されると,その
データに基づいて効率的なエネルギー活用に向けた有効な対策を考えることができ
ます。

そして,こうしたたくさんのデータと,皆さんの周りにもあるパソコンやスマホ,
インターネットなどのデジタル技術を使って現状を変革する取り組みがデジタルト
ランスフォーメーションです。たとえば建設現場ではたくさんの建設車両が土石を
運んでいますが,ある企業では,これらの建設車両の自動運転に取り組んでいます。
ここでは建設現場の広さや土石の量,車両の運行状況など様々なデータが,ドロー
ンのカメラや車両に取り付けられたセンサーを通して集められ,それらをAIも使っ
て分析することで運搬ルートを最適化し,二酸化炭素の排出量を削減することに役
立てています。

このように,GX,DS,DXはつながっている部分が多いのですが,それは近年,
地球温暖化をはじめ環境問題が顕在化してきていること,またデジタル技術が急速
に進歩していることと無関係ではありません。三つの動きをこれからも着目してみ
るとおもしろいのではないでしょうか。

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総務省データサイエンス・オンライン講座
「誰でも使える統計オープンデータ」講座の開講について
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総務省は,統計リテラシー向上の取組として,“データサイエンス”力の高い人材育成
のため,データサイエンス・オンライン講座「誰でも使える統計オープンデータ」を
令和6年1月16日(火)から開講することとし,受講者を募集しています。

本講座は,社会人・大学生に統計オープンデータを活用したデータ分析の手法を
分かりやすく解説する講座です。

○データサイエンス・オンライン講座「誰でも使える統計オープンデータ」の受講者の
募集を開始します。

○本講座は,平成29年6月に開講し,これまで延べ約4万7千人に受講していただ
きました。政府統計の総合窓口であるe-Stat,総務省及び独立行政法人統計センター
が提供する視覚的に統計データを把握できる地理情報システム,API機能等を使い,
統計オープンデータを活用したデータ分析の手法を学ぶことができる内容となって
います。

○講座の開講期間は,令和6年1月16日(火)~3月19日(火)の予定です。
本講座紹介用ウェブサイト(https://gacco.org/stat-japan3/ 別ウィンドウで開きます)
において,どなたでも受講登録が可能(登録料及び受講料無料)ですので,是非
御活用ください。

※本講座は,令和5年1月に実施した講座を再び開講するものです。
※受講登録は令和6年3月11日(月)までの予定です。

▼「誰でも使える統計オープンデータ」の概要はこちら ▼
https://www.stat.go.jp/dss/online03.html

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Voice -みなさまの声をカタチに-
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情報・データ科学教育センターでは,学内外の方々と連携を進めながら
サービスを高めていきたいと考えております。

数理・データサイエンス・AIに関連するご意見やご要望などが
ございましたら,下記の連絡先までメールか電話でご連絡ください。
ご協力をよろしくお願いいたします。

=== 最後までお読みいただき,ありがとうございました===

〇編集・発行 山口大学情報・データ科学教育センター
メール:dsm@yamaguchi-u.ac.jp
ウェブ:https://www.dsc.yamaguchi-u.ac.jp/
電 話:083-933-5986(内線:5986)