メールマガジン

[ 第24号 ] 合同卒業論文発表会/レノファプロジェクト最終報告会/AI 技術研究交流促進プロジェクト成果報告会

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山口大学情報・データ科学教育センター メールマガジン

第24号・2023年3月発行

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教職員,学生の皆さま,こんにちは!
情報・データ科学教育センターです。

日ごとに春めいてまいりましたが,
皆様お変わりございませんでしょうか。

ことしの卒業式は対面で開催されました。
着物に袴姿の女子学生,スーツ姿の男子学生が桜の花に負けない
笑顔を咲かせていました。

桜の下の学生たちを見ていて,柿本人麻呂の短歌を思い出しました。

「桜花 咲きかも散ると 見るまでに 誰れかもここに 見えて散り行く」

毎年毎年,この学び舎でも出会いと別れが繰り返されています。
改めて一期一会の精神を大切に思う今日この頃です。
学生たちとの別れに一抹の寂しさを感じながら,
輝かしい門出を心から祝福したいと思います。

ご卒業・修了おめでとうございます!

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令和4年度情報・データ科学系合同卒業論文発表会を開催しました
(令和5年3月1日,大学会館2階会議室)
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本発表会は,情報・データ科学系の学科・コースの学生・教員が交流し,刺激
しあうことで教育効果を高めることを目的として,平成29年度から毎年開催
しています。6回目となる今回は令和5年3月1日,大学会館2階会議室に
おいて開催されました。

教育学部,理学部,工学部から14件の発表申込があり,3年ぶりに対面の
ポスター発表形式で実施しました。ポスター発表は,発表者が研究開発の
成果や現在取り組んでいることなどを1枚のポスターにまとめ,参加者に
対面でその内容を伝える発表形式です。ポスターの内容だけではなく,
その内容について議論できる点がポスター発表の魅力です。

当日は50人を超える学生,教職員が詰めかけ,活発な意見交換がなされま
した。また本発表会では参加者の投票数に基づき,発表会で優秀な発表を
行った学生を表彰しました。

【最優秀発表賞】
・理学部物理・情報科学科 情報科学コース 難波 優駿 さん
 「空間方向とチャネル方向の長距離依存関係をモデリング可能な深層
 ネットワークを用いた単一画像の雨除去」

【優秀発表賞】
・工学部知能情報工学科 立畠 岳さん
 「ホワイトハットワームを用いた脆弱性の偏りによるリスク分析手法」
・理学部物理・情報科学科・物理コース 松田 萌愛 さん
 「低次元フィードバック制御モデルによる柔軟で汎化性能の高い内部
 表現の獲得」

発表者の皆さま,および聴講者の皆さま,ありがとうございました。

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レノファ山口ファンマーケティングプロジェクト
令和4年度最終報告会を開催しました
(令和5年3月14日,オープンルーム)
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情報・データ科学教育センターでは,データサイエンスの教育プログラム
の一環として,レノファ山口及び山口県と連携して,データサイエンスを
応用し,レノファ山口のファンマーケティングに取り組む教育プログラム
を実施しています。3月14日(火)に令和4年度の最終報告会を開催しました。

山口センター長の開会のご挨拶と活動概要の紹介に続き,3つの学生チーム
からプレゼンテーションがありました。

濱村さん,浅岡さん,竹内さん,多田さん,杉村さんのチームは
「レノファ山口ファンマーケティングにおけるSNS分析」を発表しました。
Jリーグ観戦者の平均年齢は42.8歳となっていて,実際に試合を観戦しても
若者の少なさに課題を感じたそうです。そこで若者の来場数増加と継続的な
来場を目的として,若年層に有効的であるSNSを用いたファンマーケティングを
提案されました。

杵渕さん,神代さんのチームは「学内限定パブリックビューイングの結果
報告とパブリックビューイング日程一覧webページの提案」を発表しました。
10月に実施した工学部パブリックビューイングの概要と,パブリックビュー
イングの前後で実施したアンケート結果が報告されました。また,実施予定
のパブリックビューイングの日程を一覧出来るWebページの提案もありました。

長濱さん,當田さんのチームは「他チームの動向分析および大学生応援
団体開設について」を発表しました。学生らしい視点で他チームを分析し,
これまでの分析で漏れているような改善点を洗い出し,それらをまとめた
提案集が発表されました。また大学生応援団体の概要や今後の展望に
ついても報告がありました。

学生発表の後,レノファ山口運営部の藤原様から実務者の視点でコメント
いただきました。定量的な分析がなされている点や実際にアクションを
起こし,その効果を評価していることをお褒めいただきました。

閉会式では山口県商工労働部のIT人材育成コーディネーター 池田様と
企業立地推進課課長 末廣様より活動全体を総括いただいた後,発表学生
へプロジェクト活動を通して学ばれたことや経験を活かして,更なる
活躍をお祈りしていますとご挨拶がありました。

レノファ山口様には小山会長様をはじめ,運営部の皆様にご助言と
ご支援を賜りましたことをこの場をお借りして重ねて御礼申し上げます。

本プロジェクトは令和5年度も発展的に継続します。当該プロジェクトに
ご関心のある方はセンターへご連絡ください。

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AI 技術研究交流促進プロジェクト(2019年度~2021年度実施分)
成果報告会を開催しました(令和5年3月22日,オンライン)
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情報・データ科学教育センターでは,2019年からデータを保持する研究者と
AI技術を保有する研究者の間の交流を支援する「AI技術研究交流促進プロジ
ェクト」をおこなってきました。これまでに2019年度~2021年度実施分として
4件,2021年度~2023年度実施分として2件を採択しています。

このプロジェクトは「データサイエンス文化醸成」も目的としています。
共同研究の成果だけでなく,データ研究者とAI研究者による共同研究の
プロセスや,共同研究を通じて得られた知見等を広く学内の構成員で
共有すべく,本報告会を開催しました。今回は以下の3つのプロジェクト
についてご発表いただきました。

1.研究プロジェクト名
「微生物の細胞レベルでの凝集性の評価を可能にするAIの開発とその利用」
 研究代表者: 大学研究推進機構・創成科学研究科(農学)
 准教授 高坂 智之 先生

2.研究プロジェクト名
「AI技術の妊婦健診データへの応用による妊娠合併症予測システムの開発」
 研究代表者:医学部附属病院
 講師 前川 亮 先生

3.研究プロジェクト名
「UAV画像と環境DNA情報を統合した水生生物生息場の識別システムの構築」
  研究代表者:創成科学研究科(工学)
  教授 間普 真吾 先生

全体討議では,個々のプロジェクトに対する質疑応答に加え,全ての
プロジェクトに対して共同研究成功のための組織的な側面や技術的な側面に
ついて質問があり,ご経験に基づいたノウハウが披露されました。報告会の
最後には,松野理事・副学長より本プロジェクト活動への期待についてお話が
あり,今後さらなる活性化を祈念しますとご挨拶がありました。

2019年度~2021年度実施分の1件,2021年度~2023年度実施分の2件に
つきましては,来年度以降報告会を開催します。ご期待ください。

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Voice -みなさまの声をカタチに-
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情報・データ科学教育センターでは,学内外の方々と連携を進めながら
サービスを高めていきたいと考えております。

数理・データサイエンス・AIに関連するご意見やご要望などが
ございましたら,下記の連絡先までメールか電話でご連絡ください。
ご協力をよろしくお願いいたします。

=== 最後までお読みいただき,ありがとうございました。 ===

〇編集・発行 山口大学情報・データ科学教育センター
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