メールマガジン

[ 第43号 ] 山口県オープンデータ可視化チャレンジ/中国電力株式会社/ハルシネーション

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山口大学情報・データ科学教育センター メールマガジン

第43号・2024年10月発行

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教職員、学生の皆さま、こんにちは!
情報・データ科学教育センターです。

今年のノーベル賞は、AI分野の飛躍的な発展を背景に、物理学賞と化学賞の
2つがAI研究者に贈られるという歴史的な結果となりました。

物理学賞を受賞したホップフィールド氏とヒントン氏は、「機械学習」や
「深層学習」というAIの基盤となる技術を確立し、現代のAIブームの礎を
築きました。化学賞を受賞した3氏は、AIを活用してタンパク質の構造を
予測する技術を開発し、創薬など様々な分野への応用が期待されています。
これらの受賞は、AIが科学や産業、そして私たちの生活に与える影響が
ますます大きくなることを示唆しています。

一方、受賞者の一人であるヒントン氏は、受賞後のインタビューで
「歴史の分岐点にいると思う。今後数年でこの脅威にどう対処するかを
見極める必要がある。安全性への取り組みを本格化しなければ、
人類を危険にさらす可能性がある」と語りました。

どんな技術にも、必ず光と影の両面があります。AI技術の進展が
人類にもたらす影響について、人類全体の英知とモラルが問われる時代に
入ったと言えるでしょう。

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「山口県オープンデータ可視化チャレンジ」のご案内
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山口県では、「山口県オープンデータカタログサイト」(以下「カタログサイト)を
運用し、行政データのオープン化の促進や、データを活用した地域課題の解決に
向けた取組を行っています。

 この度、こうした取組を加速し、オープンデータの可視化を通じたデータ利活用を
促進するため、応募者が作成したダッシュボードの発表会と、ダッシュボード作成
ワークショップ等を行うイベント「山口県オープンデータ可視化チャレンジ」を開催
します。是非ご出席ください。

「山口県オープンデータ可視化チャレンジ」について
・日時:11月30日(土):13時30分~17時30分
・会場:やまぐちDX推進拠点Y-BASE(〒753-0077 山口県山口市熊野町1-10)
1.講演会(13時30分~14時00分)
 テーマ:オープンデータの可視化、ダッシュボードの重要性等
 講師:関 治之氏
2.ダッシュボード発表会(14時00分~15時30分)
 「ダッシュボード作成部門」の応募作品から、優れた10作品程度に係る
 プレゼンテーション
3.ダッシュボード作成ワークショップ(15時30分~17時30分)
 「アイデア提案部門」で選定されたテーマを題材に、現地参加者で、モデレータの
「VIZZIES」と意見やアイデアを議論しながらダッシュボードを作成。

▼ 「山口県オープンデータ可視化チャレンジ」のウェブサイトはこちら ▼
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/277950.html
https://sites.google.com/view/yamaguchi-opendata/home

▼ 「山口県オープンデータカタログサイト」のウェブサイトはこちら ▼
https://yamaguchi-opendata.jp/

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「データ科学と社会II」の講義内容のご紹介
 ~デジタル技術を活用した電力システムのイノベーションについて~
 中国電力株式会社
 エネルギア総合研究所 企画・総括部長
 三川 玄洋 様
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電気事業を取り巻く環境は、少子高齢化・人口減少、世界的な脱炭素化の動き、
大規模・集中から分散化への動き、制度改革の進展、デジタル化の進展などの
影響を受けて、大きく変化しています。

今回の「データ科学と社会II」の講義では、「デジタル技術を活用した電力システムの
イノベーションについて」と題して、電気事業におけるIoT・データ分析・画像診断・
AIなどの技術を活用した設備保全技術の高度化、社会課題への対応など、中国電力
グループをはじめとする事業者の取り組み事例をご紹介しました。

具体的には、太陽光や水力といった再生可能エネルギーの発電量予測、ドローンや
AIを用いた発電所や送変電設備の劣化診断、スマートシティ実現に向けた様々な
取組み、スマートメータから得た電力データを用いた新規サービスの創出などを
ご紹介しています。

社会のデジタル化の進展につれて取得可能なデータは増加しており、そこから
価値を生み出すことが重要となっています。これを一人の力で実現することは
難しいと思いますので、さまざまな業界の人との連係・協力がますます重要に
なると考えます。今回の講義が、学生さんの進路選択などにあたって、参考に
なれば幸いです。

▼ 中国電力株式会社様のリンクはこちら ▼
https://www.energia.co.jp/

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知っちょる?「ハルシネーション」
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AIが嘘をつくことです。AIが、あたかも事実であるかのように、存在しない情報や
誤った情報を生成してしまう現象のことです。人間の幻覚(ハルシネーション)に
なぞらえて、そのように呼ばれています。

ハルシネーションが起きる理由には、学習不足や問題の複雑さ、曖昧な質問などが
あげられます。

AIは便利なツールですが、ハルシネーションはAIの発展に伴い避けて通れない課題
です。AIの答えを鵜呑みにせず、自分で確かめることが大切です。

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Voice -みなさまの声をカタチに-
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情報・データ科学教育センターでは、学内外の方々と連携を進めながら
サービスを高めていきたいと考えております。

数理・データサイエンス・AIに関連するご意見やご要望などが
ございましたら、下記の連絡先までメールか電話でご連絡ください。
ご協力をよろしくお願いいたします。

=== 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 ===

▼ バックナンバーはこちら ▼
https://www.dsc.yamaguchi-u.ac.jp/category/mailmagazine/

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