「令和7年度AI関連研究プロジェクト成果報告会」を開催しました
令和7年6月9日(月)、12日(木)に、情報・データ科学教育センター主催の「令和7年度AI関連研究プロジェクト成果報告会」をオンラインで開催しました。
本センターでは、これまで、「データサイエンス文化醸成のためのAI技術研究交流促進プロジェクト」(2019年度~2021年度)、「AI研究デザインプロジェクトスタート支援」(2020年度~2022年度)、「AI研究デザインプロジェクト支援経費」(2021年度~2023年度)等を通じ、AI技術の活用が見込まれる分野の研究者と、AI技術そのものの研究を行う研究者による共同研究を推進してきました。
2023年度からは、こうした取り組みをさらに発展させるべく、「AI技術×〇〇」をテーマに、様々な分野でのAI活用を支援する研究デザインプロジェクトを開始しています。
今回の報告会は、これらのプロジェクトにおける共同研究の過程や成果、得られた知見を学内で広く共有し、データサイエンス文化のさらなる醸成を図ることを目的に開催したものです。
報告会では、以下の6つのプロジェクトについて発表が行われました。(敬称略)
■「AI 技術×〇〇」研究デザインプロジェクト(2023年度~2024年度、2025年度)
・「頚動脈エコー情報に基づく脳循環予備能推定システムに関する研究」
大学院医学系研究科 助教 河野亜希子
・「CALM心理療法支援のための音声・自然言語処理AIの活用」
大学院医学系研究科 教授 中津井雅彦
・「川崎病個別化医療システムを用いた乳幼児突然死予防への挑戦」
大学院医学系研究科 講師 岡田清吾
■「AI 技術×〇〇」研究デザインプロジェクト(2024年度~2026年度)
・「経験情報の記銘システム解明:リップル発火と情報エントロピーの動的変化」
大学院医学系研究科 教授 美津島大
・「機械学習を用いた統計的因果推論のマーケティングへの適用」
大学院技術経営研究科 教授 石野洋子
・「電子聴診器を用いたAI診断・循環器病スクリーニングシステムの開発」
医学部附属病院 助教 小室あゆみ
報告会には、学生や教職員合わせて20名以上の方にご参加いただきました。参加者の皆さんは、各研究発表に熱心に耳を傾け、発表後には活発な質疑応答と討論が繰り広げられました。自身の知見を深め、新たな視点を得るための有意義な時間となったことと思います。
本センターでは、今後もAI関連の研究プロジェクトを継続して実施し、山口大学におけるデータサイエンス文化の深化と、研究のさらなる発展に貢献してまいります。
ご報告いただいた皆様の今後ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。