山口大学 情報・データ科学教育センター

メールマガジン第7号 マスター講座授与式・株式会社ブラケアジェネティクス・シンギュラリティ

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山口大学情報・データ科学教育センター メールマガジン

                    第7号・2021年10月発行

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教職員、学生の皆さま、こんにちは!
情報・データ科学教育センターです。

木々の葉が色づき始めるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。

10月22日に附属光中学校2年生100名余りが大学見学に来られ、センター長の
山口が『AIと共栄する豊かな「人間中心の社会」の実現を目指して』と題して
講演を行いました。
総合学習の一環として、「地域社会の未来を予測する」というテーマに取り
組んでいるとのことでした。
真剣に輝く目で聞いている生徒さんの姿は、とても頼もしく感じられました。

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データサイエンス技術マスター講座1期生の履修証明書・受講証授与式を
開催しました
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山口大学情報・データ科学教育センターにおける履修証明プログラ
「データサイエンス技術マスター講座」は、本学で令和2年10月
はじめて開講された講座で、山口県内におけるデータサイエンスの活用を
推進するため、山口県と連携し、履修証明プログラムとして開講されました。
本講座は、企業活動においてAI、IoT、ビッグデータの先端的技術の利用が
求められる中、高度なデータの分析・解析手法である確率統計から機械学習
までの分野を講義と実践的な演習を通して、企業においてデータサイエンスを
活用できるスキルを身に付けることを目的としています。
修了認定者は、令和2年10月から一年間にわたって行われた90時間の
授業をすべて修了されました。 

【履修証明書授与式:社会人対象】

9月15日(水)、同講座を修了認定した社会人に対し、履修証明書の授与式
を行いました。
学長から出席者に履修証明書が授与され、「データサイエンスを実践する
ためのスキルを実社会の課題解決に役立てていただくとともに益々の活躍を
祈念します」と挨拶がありました。
その後の意見交換では、出席者から受講したことの感想や本講座で学んだ
スキルの今後の活かし方等の意見交換が行われ、「本講座で学んだことを
今後の企業活動に活かしたい」との発言がありました。


【受講証授与式:学生対象】

10月14日(木)、同講座を修了認定した学生に対し、受講証の授与式を行い
ました。
センター長から出席者に受講証が授与され、その後、松野理事・副学長も
交えて意見交換を行いました。
出席者から「本講座で学んだことを今後のデータサイエンスの社会
流れの中で活かしたい」との発言がありました。


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「データ科学と社会II」のビデオ教材のご紹介

情報と価値、価値とビジネスの原理
~ヘルスケアビジネスへの応用入門~について
株式会社ブラケアジェネティクス
代表取締役社長 並木 幸久 様
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「価値」は「価値観」で、「価値観」の正体は情報体です。
情報体とは、「自分の中にある情報」と「自分の外からの情報」の組合せで、
自分の中にある情報とは知識や経験など既に自分の中にある情報、外からの
情報とは他人、SNSなどのメディア、社会、自然などから新たに外から得る
情報のことです。

つまり、価値観は「自分の中にある情報」により「自分の外からの情報」を
自分なりに解釈することにより形成されるため個別性が高いものである
一方で、価値は複数の価値観により形成されるもので、複数人の価値観が
共有されることで成立ちます。

言い方を変えると、価値観は単数形で、価値は価値観の複数形とも言えます。

また、情報体の「形」、「量」、「質」を変えることで情報体への価値観が
変化し、「イ」と「ワ」と「ン」から構成される情報体の場合、
「ワ」「イ」「ン」と並べるとお酒のワインを連想させ、
「イ」「ワ」「ン」と並べるとロシア人の名前を連想させます。
ここで重要なポイントの一つが、ワインは価格を連想させることが
できる一方で、イワンから価格を連想させるのは難しいのです。
つまり、ある画期的な商品や技術を売りたい場合、イワンではなく
ワインと相手方へ伝えることで同じ情報で構成されていても
その情報体への価値や価値観が変わるのです。

この概念を人の健康に応用する研究が健康経済(工学)で、
ブラケアジェネティクスが取組んでいる事業の基本となっています

▼ブラケアジェネティクスのホームページはこちら▼
http://bracaregenetics.com/ja/index2018.html

▼ ビデオ教材はこちら▼
https://ds0n.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~kdev/po-login/mmz/7/R3_bracaregenetics.mp4

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知っちょる?「シンギュラリティ」
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AIがさらに優れたAIを繰り返し創造していくことで、人間を完全に超える
圧倒的に高度な知性が生み出されるとする仮説があります。
そのようなAIが「人類に代わって文明の進歩の主役」になる時点
シンギュラリティ(技術的特異点)といいます。
2005年にアメリカのAI研究者レイモンド・カーツワイル博士によって
提唱されました。

一説によると、技術の革新は指数関数的なスピードで進み、

- 2029年にはAIの賢さが人間を超えて、

- 2045年にシンギュラリティに到達する

といわれています。

この仮説に対しては、各方面から様々な賛否両論の主張があります
シンギュラリティを脅威と捉える人も少なくありません。
この脅威に対して、企業内にAIに関する倫理委員会が設けられたり、
日本の学会においても倫理委員会が設置されたりしています。

社会は技術を原動力として発展してきました。
しかし、あくまでも社会の主役は私たち「人間」です。
人間が豊かに生きるためには「AIを中心とした技術開発」だけでなく、
「人間の意識改革」に取り組むことが重要です。
「人類を超えるAI」は、わたしたちが直面している様々な社会問題の解決や、
さらなる豊かさを生み出すための強力な相棒になるはずです。

シンギュラリティ後を見据え、豊かな「人間中心の社会」の実現を目指して
AIを使いこなしていくことが重要となるでしょう。

▼ カーツワイル博士著「シンギュラリティは近い」公式サイトはこちら▼
http://www.singularity.com/

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Voice -みなさまの声をカタチに-
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情報・データ科学教育センターでは、学内外の方々と連携を進めながらサービス
を高めていきたいと考えております。

数理・データサイエンス・AIに関連するご意見やご要望などがございましたら、
下記の連絡先までメールか電話でご連絡ください。
ご協力をよろしくお願いいたします。

=== 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 ===

〇編集・発行 山口大学情報・データ科学教育センター
メール:dsm@yamaguchi-u.ac.jp
ウェブ:https://www.dsc.yamaguchi-u.ac.jp/
電 話:083-933-5986(内線:5986)